親が学校を休ませてくれないあなたへ:対処法から罪悪感の解消法まで

心理学的コツ

「親が学校を休ませてくれなくてつらい」

「親にどうやって伝えたら納得してくれるのか分からない」

「学校を休みたいけど、悪いことをしていると思って休めない」と悩むことはありませんか?

元スクールカウンセラーが効果的な伝え方や罪悪感の解消方法を解説していきます。

休ませてくれない親には・・・

この記事を読むことによって、親に学校を休みたいと伝える際の気持ちのまとめ方から効果的な伝え方まで知ることができます。

また、今日からできる「学校を休む罪悪感」の解消方法も知ることができます。

効果的な伝え方ができると、学校を休むことに対しての親の納得感を高めることができ、家で安心して休むことができたり、親や学校が必要なサポートをしてくれたりします。

学校を休みたくなるのは、あなたが頑張った証拠

なぜ、あなたが「学校を休みたい」と思うのかというと、あなたがこれまで頑張ってきたからです。

あなたの心が「疲れちゃってるよ。少し休んで」と教えてくれています。

休みたいと思った時は、休むことがとても大切です。

どんな人でも休みたくなる

夏休みなどの長期休み明けに学校を休みたくなる人は少なくありません。

スクールカウンセラーをしていた時も、長期の休み明けは「学校に行くのがつらい」という相談が増えていました。

また、R8年に20代〜50代の社会人300人を対象に行われた調査では、連休明けになると61%の人が「仕事を辞めたいと思っている」と回答していたことが示されています(PR TIMES,2025)。

つまり、長期休み明けは大人でも子どもでも休みたくなるものです。

なので、休みたいと思う気持ちは、とても自然なことです。

心のエネルギーも充電が必要

心のエネルギーとは、「楽しい」「安心する」などの元気の源です。

そのため、心のエネルギーが少ないと、「なんかめんどくさい」「ゴロゴロしたい」など

心と体の元気がなくなってしまいます。

また、心のエネルギーは、ゲームに没頭したり、部屋でぼーっとしたり、

楽しくお喋りしたり、お散歩したりするなど自分が楽しいことや好きなこと、

落ち着くことをすることによって充電されていきます。

この心の充電は、いつも何気なく行われていることなのですが、

心のエネルギーの消費が多いと、充電が間に合わず、

心と体に元気がない状態になってしまうこともあります。

休みたくなった時に、休むことが大切

「学校を休みたい」というのは、心と体からの「充電が必要だよ」というメッセージです。

もし、心と体からのメッセージを無視して、頑張ってしまうと、「体が全く動かない」

「朝起きることができない」「急に涙が出てくる」など心と体がより疲弊してしまい、

心と体が元気な状態に戻りにくくなってしまいます。

逆に、心と体からのメッセージを大切にして充電することができると、

心と体が元気な状態に戻りやすいです。

学校を休ませてくれない親に伝える3ステップ

親を納得させる場合は、自分の正直な気持ちを伝えられることがベストです。

しかし、気持ちをどのように伝えれば良いのか分からない人もいると思います。

気持ちの伝え方の基礎から解説していきます。

①自分の気持ちを書き出してみる

自分の気持ちを整理する際には、頭に浮かんだ自分の気持ちをメモ用紙やスマホに書き出してみると良いです。

目に見える形にすることによって、

「自分はこんなこと考えていたんだ」という発見になったり、

頭の中でグルグル考えていたことが整理されたりします。

書き出す時のポイント

・自分の頭に思いついたことを片っ端から書いてみる。

・否定的な意見や同じような意見でも大丈夫。どれも大切なあなたの気持ちです。

・とにかく、たくさん書くことが大切です。

②親に伝えても良い内容をまとめる

自分の気持ちを書き出したら、親に伝えても良い内容をまとめてみましょう。

すべての気持ちを正直に話すことは、親子とはいえ、難しいものです。

「これなら親に伝えられそうだ」と思ったものを◯で囲んだり、印をつけたりしてみましょう。

できるだけ、具体的な理由が伝えられると親の納得も得られやすいです。

例えば、「なんとなく休みたい」よりは「友達と上手くいってないから休みたい」と伝えた方が親も納得しやすいです。

また、理由によっては、親や学校からのサポートを得ることができ、問題が解決しやすい状況になることもあります。

どうしても伝えられる理由がない時の伝え方

どうしても伝えられる理由がない場合もあると思います。

しかし、「なんとなく休みたい」では、親も納得しにくいので、「1学期頑張りすぎたから心をゆっくり休めたい」と伝えると親も納得できると思います。

③【フォーマットつき】手紙やLINEなど自分が伝えやすい方法で伝える

手紙やLINE、対話などあなたが伝えやすい方法で伝えましょう。

私の相談室では、親に対して手紙を書いてみるというのが、人気でした。

そして、手紙を渡すと、ほとんどの親が学校を休むことに納得して、休ませてくれた印象です。

これは、文字で書いてあることによって、自分の伝えたいことを満遍なく伝えることができ、親も冷静に受け止めやすいことが要因の一つであると思われます。

親へのメッセージを書く時のポイント

休ませてくれない親は、「休む」=「このままずっと休み続ける」と思っている人が多いです。

なので、休みたい期間を伝えられると、親も安心して休ませることができると思います。

休みたい期間を伝える時は、あえて多めの日数を伝えてみます。

3日休みたいと伝えて、親に断られたら、「じゃぁ一日だけ休みたい」と伝えると

納得されることが多いです。

これは、心理学でよく使われる交渉術で、本来の欲しい要求よりもわざと多くして伝えると、本来の要求をしたときに、少なく感じて、要求が通りやすくなります。

また、朝は休んで午後から保健室に登校するなど休み方の方法はたくさんあります。

「休む」または「行く」だけではなく、自分にあった選択を見つけられると良いです。

親が納得しやすい伝え方のフォーマット

親が納得しやすい伝え方のフォーマットを作りました。

コピー&ペーストして、『』の中を自分仕様にアレンジしてから使ってみてください!

具体例も入れてあるので、ぜひ、参考にしてみてね!

フォーマット

『お母さんまたはお父さん』へ

もうすぐ長期休みが明けますが、学校をお休みしたいです。

その気持ちを伝えたくて手紙を書きました。

休みたい理由は、『友達と上手くやっていけるのか不安で、教室に入るのが怖いから』です。

学校を休んでいる間に、心を休ませたいです。

とりあえず、『1週間休みたい』です。

心理学では、心と体が休みたいと思った時に、すぐに休むことによって、元気な状態に戻りやすくなると言われているようです。

なので、『僕・私』も自分の気持ちを大事にしてみようと思います。

伝えても休ませてくれない時は、第三者の機関を頼って!

親に勇気を出して伝えても分かってもらえないことはあると思います。

そんな時は、親以外の第三者を頼ってください!

親に勇気を出して伝えたのに、「学校に行け」と言われたら

自分の気持ちや考えを伝えても学校を休むことができないこともあると思います。

自分の気持ちや考えを伝えたあなたは、本当によく頑張りました。素晴らしいです。

親も一人の人間なので、理解してもらえないこともあります。

そんな時は親以外の第三者を頼ってください。

あなたの話を聞いてくれる人は必ずいる

あなたは一人じゃありません。

あなたの話を聞いてくれる人が必ずいます。

そして、聞いてくれた上で、サポートをしてくれる人がいます。

例えば、学校にいるスクールカウンセラーについて紹介します。

スクールカウンセラーはただお話を聞くだけではありません。

もしも、「学校を休ませてくれなくて、つらい」という相談があったら、

本人の気持ちをしっかり確認して、カウンセラーから親御さんに、

休むことが大切なことを伝えたり、本人の気持ちを伝えたりしていく中で、

学校をお休みができるようにサポートすることもあります。

ぜひ、学校に常駐しているスクールカウンセラーに話してみてください。

また、以下に主な問い合わせ先をまとめたので、もしよかったら参考にしてください。

主な相談先問い合わせ方法
保健室の先生保健室に行ってお話しする
スクールカウンセラー学校の話しやすい先生や親から連絡する
あなたの居場所(24時間可・匿名OK)https://talkme.jp/
チャイルドライン(16:00〜21:00・チャット可)0120-99-7777
教育支援センター自分の住んでいる住所で検索
精神保健福祉センター自分の住んでいる住所で検索

学校を休む罪悪感の解消方法

学校を休む罪悪感が大きく、休みづらいという気持ちはとても分かります。

みんなは頑張っているのに、自分は怠けてしまっているのではないかと思いますよね。

そんな気持ちと折り合いをつける方法をまとめました!

「学校を休むこと」に対しての捉え方を変えてみる

「学校を休む」=「自分は怠けている」と捉えている人はいませんか?

学校を休むことへの捉え方を変えることによって、罪悪感は小さくなります。

【今すぐ実践】捉え方を変えて罪悪感を小さくしよう

実は、自分の捉え方によって、罪悪感を小さくすることができます。

例えば、下の図を見てください。

「学校を休む」ことに対して「自分は心を大切にできている」と考えることによって、

同じ「学校を休む」という出来事でも、罪悪感は小さくなりそうです。

「自分は心を大切にできている」という捉え方以外にもたくさんの捉え方があると思います。

自分の罪悪感が小さくなるような捉え方を探してみてください。

休んだ時のお勧めな過ごし方

休んだ時のお勧めな過ごし方をお伝えします。

生活習慣はできるだけ維持しよう

朝は午前中に起床して、夜に就寝するという生活リズムは崩さない方が良いです。

生活リズムが崩れていると、自分が学校に戻りたいと思った時に、

生活リズムを正しくすることから始めなくてはいけないので、

学校に戻るハードルが上がってしまいます。

そのため、できるだけ学校があった時に近い生活習慣を維持できていると良いです。

リラックスする呼吸法

体と心はお互いに影響しあっていることが明らかになっています(国立成育医療センター,2021)。

そのため、呼吸を通して、体をリラックスすることによって、心もほぐれていきます。

リラックスしたいと思った時に、ぜひ、やってみてください。

リラックス呼吸法(国立成育医療センター,2021)

①鼻からゆっくり4秒かけてお腹が風船のように膨らむように息を吸います。

②口から6秒かけてゆっくりと息を吐きます。

③これを数回繰り返します。

まとめ

学校を休みたいという気持ちは、心と体からのとても大切なメッセージです。

しっかりと休みましょう!

親が学校を休ませてくれない時は、記事の中で紹介した伝え方を使ってみたり、

親以外の第三者に相談してみたりして、学校を休めるような流れにもっていけると良いですね!

以下が今回の記事のポイントです!

point

・休みたいは心と体が「疲れているよ。」というメッセージ!とにかく休もう!

・休ませてくれない親には、フォーマットを使って伝えてみよう!

・伝えても親が休ませてくれない時は、親以外の第三者の機関を頼ろう!

・休む時はリラックスする呼吸法をやってみて!

引用・参考

国立成育医療センター(2021).【こころの診療部】こころが疲れた時のリラクゼーション動画を公開 https://www.ncchd.go.jp/news/2021/210819.html(閲覧日:2026年8月24日)

PRTIMES(2025).【社会人300人調査】連休明け、仕事を辞めたいと思う人は〇割!? https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000070711.html(閲覧日:2026年8月24日)

嶋田 洋徳・坂井 秀敏・菅野 純・山﨑 茂雄(2022).『人間関係スキルアップワークシート』 学事出版

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